こんにちは、GWが終わり2週間ほど憂鬱なお仕事の毎日を送っていました。今年は梅雨入りも早く、気分が下がる時期が早いように思います。
さて、本日は図面を書く時の基本、図面の大きさ(紙のサイズ)についてまとめていきます。私も昔は、A1がA3の何倍に当たるか答えることができませんでした。今回は、紙のサイズについて、少し腰を据えて覚えていきましょう。
(1)図面の大きさは原則A1サイズ。
H29.CAD製図基準(国土交通省)にも記載されていますが、図面の大きさはA1サイズが標準サイズとして指定されています。A1サイズは以下のような寸法の紙です。

(2)紙の大きさは、A4を基準に覚えていく。
A1サイズの寸法を言っても、ほとんどの人がピンとこないでしょう。ほかのサイトでも書かれていますが、A4サイズを基準に、その長辺同士で2枚組み合わせたものが一つ大きな紙のサイズ(つまり、この場合はA3サイズ)となります。以降のサイズも同様で、長辺同士を2枚組み合わせると一つ上のサイズとなります。

(3)サイズ変換の縮率について
(2)のとおりの法則があるわけですが、よく利用するサイズ変換は覚えておきたいですよね。Aサイズの場合、一つサイズが小さい(大きく)なると縮率が70.7%(141.4%)、2つサイズが小さく(大きく)なると、縮率が50%(200%)となります。よく利用するサイズ変換は以下の二つだと思います。
サイズ変換 | 縮率(逆変換時) |
A0サイズ→A1サイズ | 70.7%(141.4%) |
A1サイズ→A3サイズ | 50.0%(200.0%) |
(4)ロングサイズの寸法の決め方
図面を作成するとき、(1)の通りA1サイズで作成しますが、延長が長い計画平面図になると、A1サイズに収まらないことが多々あります。その場合、A1のロングサイズを作ることになりますが、でたらめに長辺寸法を伸ばすと図面をたたむときに非常に不便になります。
図面は、A1サイズだと大きいため、下記のようにA4サイズに折り畳み、A4判の図面袋に入れて納品します。

このとき、ロングサイズの長辺寸法はA4の短辺寸法(210.25mm)に合わせて、設定しないと図面がきれいに折れなくなってしまいます。よって、ロングサイズを作成するときは、長辺寸法は210.25mmの倍数に設定すると覚えておきましょう。
