レベルの視準線を点検するために,図のように A 及び B の位置で観測を行い,表に示す結果を得た。この結果からレベルの視準線を調整するとき,B の位置において標尺Ⅱの読定値を幾らに調整すればよいか。

レベルの位置 | 読定値 | |
標尺Ⅰ | 標尺Ⅱ | |
A | 1.4785m | 1.5558m |
B | 1.6231m | 1.7023m |
解答
以下の手順により、視準線の点検を行う。
(1)レベルAより、ⅠとⅡの高低差を求める。
視準しているレベルは、1m当たり⊿sの誤差が生じるとする。レベルAの観測より、ⅠとⅡの高低差を求めると
ΔH=(1.5558+15Δs)ー(1.4785+15Δs)=0.0773(m)
(2)(1)で求めた高低差を利用して、視準線の誤差を求める
次にレベルBより、標尺ⅠとⅡの高低差を求め、(1)と比較する。レベルBより高低差を求めると
ΔH=(1.7023+33Δs)ー(1.6231+3Δs)=0.0792+30Δs
ここで、Ⅰ、Ⅱの高低差は0.0773より、下記の方程式よりΔsを求める。
0.0792+30Δs = 0.0773 ⇒ 30Δs=-0.0019
よって、Bの位置での標尺Ⅱの読定値は
1.7023+33Δs= 1.7023 + 1.1 × (-0.0019) ≒ 1.70021
以上より、Bの位置での標尺Ⅱの読定値は1.7002(m)に調整する。
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R4年度 測量士補 過去問解答
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