次の文は,一般的な地図編集における地形,地物の取捨選択,転位及び総描についての技術的手法を述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。
1.一般的に重要度が低い対象物でも,局地的に極めて重要度の高い場合は省略しないようにする(〇※1)。
2.河川と市町村界が近接し転位が必要となる場合は,河川を転位する(×⇒市町村界を転位する※3)。
3.三角点が道路と近接し転位が必要となる場合は,三角点を真位置に描画し,位置関係を変えないように道路を転位する(〇※3)。
4.建物が密集して,全てを表示することができない場合は,取捨選択して表示することができる(〇※1)。
5.建物の形状が複雑な場合は,小さな凹凸を省略するなど,現況との相似性を失わない範囲で形状を修飾して現況を理解しやすく総描する(〇※2)。
正の内容:赤字、誤の内容:青字
※1 取捨選択の留意点
- 重要度の高い対象物は省略しない。
- 地域的特徴を持つ対象物は、特に留意する。
- 永続性のある対象物は省略しない。
- 相対的に重要度が低くても、局地的に極めて重要度の高い対象物は省略しない。
※2 総合描示の留意点
- 現地の形状と相似性を保つ。
- 形状の特徴を失わないようにする。
- 必要に応じて、多少装飾して現況理解しやすくする。
- 編集する地図の縮小率を考慮する。
※3 転位と描画順序の関係

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R4年度 測量士補 過去問解答
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