次の文は,公共測量におけるトータルステーション(以下「TS」という。)を用いた基準点測量の精度について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
1.多角網の外周路線に属する新点は,外周路線に属する隣接既知点を結ぶ直線から外側 40°以上の地域内(×⇒40°以下)に選点し,路線の中のきょう角を 60°以下(×⇒60°以上)にする(※1)。
2.多角路線内の未知点数が多いほど,水平位置の精度は低下する(〇:よって、路線の辺数、単路線方式の1級、2級基準点測量においては、新点の数に制限が設けられている)。
3.正反観測を行うことにより,器械の視準軸誤差,水平軸誤差,目盛盤の偏心誤差が軽減される(〇:いずれも誤差を消去できる)。
4.既知点と既知点を結合させた点検路線で,閉合差を計算(〇:水平位置(座標)と標高の閉合差を計算し、良否を判定する)し,観測値の良否を判定する。
5.TS で測定される斜距離には,反射鏡定数の誤差などの測定距離に比例しない誤差(〇:これと同時に気象誤差など距離に比例する誤差も含まれる)が含まれる。
正の内容:赤字、誤の内容:青字
※1.路線図形

上記は、1級、2級基準点測量の場合。3級、4級基準点測量の場合、外周路線に属する隣接既知点を結ぶ直線から外側 50°以下の地域内に選点し,路線の中のきょう角を 60°以上にする。
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R4年度 測量士補 過去問解答
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