測量士・測量士補 分野別解説

【測量士・測量士補】サイト運営者が使うおすすめ参考書を紹介・レビュー

 こんにちは、管理人です。師走に入り、測量士・測量士補の試験申し込みが近づいてきています。

さて、本日は測量士・測量士補のサイト運営者がお勧めする参考書の紹介・レビューをします。参考書選びに使用してください。

(1)測量士補

 測量士補試験は、メジャー(?)な資格であるため、多くの参考書が売られています。管理人が測量士補試験の時に使った参考書等を紹介したいと思います。東京法経学院の「鉄則!測量士補 合格ノート」です。

 総ページ700越えの本当にしっかりした参考書だと思います。今でも測量知識の確認のために使わせてもらっています。測量士補を受けたのが、5年くらい前なので少し表紙のデザインが変わっています。

ここがオススメ!

  • 700ページ強の大ボリューム!測量士補レベルの問題は、完全に網羅できている。
  • 改訂版により、重要度を3段階で評価。
  • 付録に「作業規程の準則」も掲載。公式の文言も確認可能。

 出版元の東京法経学院では、測量士補や土地家屋調査士の通信講座も開催されています。興味のある方は、下記のリンクよりご覧ください。

(2)測量士

 測量士の参考書は、なかなか出版されていません。そのため、何を見て勉強してよいか非常に困っている方が多いと思います。ここでは、① 資格勉強時に使った参考書、②資格取得後により参考になった本をそれぞれ紹介します。

① 測量士全般(当時使用した参考書)

 他の記事でも書いてますが、資格勉強当時は、「測量士・測量士補国家試験 受験テキスト(日本測量協会)」を使用しました。

 いわゆる公式参考書と呼ばれるものです。過去問題も含め、すべての範囲について網羅できています。

ここがオススメ!

  • 公式参考書。試験範囲を完全に網羅されている
  • 択一、記述過去問も両方記載。解答も記載されているので、問題の理解も深められる。
  • 私が知る限り、写真測量の記述解説がある唯一の参考書

 私が知る限り、写真測量やGISの解説がある参考書はこれしか見たことがありません。ほかにあれば探してみたいと思います。

 ただ、800ページの電話帳サイズであり、記載内容も難解です。これが測量士が難解といわれる所以の一つとなっていると思います。

②-1 測量数学の参考書(資格取得後に参考になった参考書)

  上記「受験テキスト(日本測量協会)」の中で、理解を助ける参考書として、「最小二乗法と測量網平均の基礎(東洋書店)」がお勧めです。公式テキストでは、ページ数等の問題で公式の羅列になっている部分がありますが、その公式の理解を助けてくれる参考書だと思います。

ここがオススメ!

  • 択一式の計算問題の理解を助ける。公式の丸暗記からの脱却。
  • 近年、統計学の問題も1問出題されるので、その対策としてかなり有効。
  • 第3章(書籍半ページ程度)まで読み進められれば、測量士試験の記述式(2-D)の対策可能。

 午後の記述式問題で、観測方程式を利用する問題が出題されますが、この書籍の第3章ができれば問題なく解答できるようになります。試験後、測量誤差の理解を深めたくて購入しましたが、測量士受験時に購入すべき1冊だったと思っています。

 さらに、測量の数学的理解を深めたい方は、下記の書籍が同著者から出ている上位版の参考書です。ただこちらは、本当に専門にやりたい方向けなので、内容が難解になってます。測量士受験程度であれば基礎編で十分だと思います。

②-2 基準点測量の参考書(資格取得後に参考になった参考書)

 公式テキストの中で、基準点測量分野はかなり難解な部分に当たると思います。しかし、測量をするうえで基準点測量は避けては通れない分野ですので、しっかりと理解する必要が出てきます。

 下記書籍は、基準点測量、水準測量について比較的優しくまとめられており、試験対策に役立つと思います。

ここがオススメ!

  • 基準と照らし合わせ、それぞれの解説が記載。
  • 図、写真が多く、イメージが湧きやすい解説になっている。
  • 実務をする流れで、解説が載っているため実務書としての用途もよい。

 より詳しい原理、計算等が学びたい方は、下記の参考書が良いと思います。「TS-GPSによる基準点測量(東洋書籍)」の方には、バイリニア補間法の解説の記載されています。

(3)その他 測量資格の参考となる本

  測量士範囲をすべて網羅してませんが、基準点測量、写真測量、地図編集の参考書として、下記の参考書が内容が濃くておすすめです。

ここがオススメ!

  • 基準点測量の原理、計算過程がかなり詳細に記載。
  • 前半の章で端的ではあるが、平均計算の原理についてしっかりとまとめられている。
  • 写真測量、地図編集の記載もあり、測量士択一に対応可能。

 唯一、この参考書の欠点は、路線測量の記載が面積計算しかないところです。それ以外は、測量士・測量士補試験の対策はもちろん、実務の参考書としてもかなり優秀だと思います。かなりおすすめの1冊です!

(4)参考ページ

 令和5年度の試験が、あと1カ月程度で申し込み開始になります。下記のページに令和5年度の内容についてまとめる予定ですので、参考にしてみてください。そのほか、当サイト過去問ページ、解説ページもぜひご利用ください。

【測量士・測量士補】資格試験概要:試験内容から勉強期間、参考書まで

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過去問解説ページはこちら

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