測量士補・測量士 過去問解答

【測量士 過去問解答】令和4年(2022)No.10

 既知点 A 及び新点 B において公共測量における GNSS 測量による基準点測量を行い,既知点 Aから新点 B までの距離 8,000.00 m,新点 B の楕円体高 51.67 m の値を得た。このとき,新点 Bの標高は幾らか。
 ただし,既知点 A の標高は 328.77 m,楕円体高は 366.79 m であり,ジオイドは楕円体面に対し,既知点 A から新点 B の方向へ,距離 1,000.00 m 当たり -0.04 m の一様な傾斜をしているものとする。また,距離は,楕円体面上の距離とする。

解答

文章を図で表すと、下図のようになる。以下の手順でBの標高を求める

① 点Aのジオイド高を求める

  366.79-328.77=38.02mとなる。

② 点Bのジオイド高を求める

 既知点Aから新点Bへ向かって、1km(1000m)につき-0.04m傾斜しているので、 8000m離れているAB間では、-0.32mとなる。よって、点Bのジオイド高は

  38.02-0.32=37.70m

③ 点Bの標高を求める

  51.67-37.70=13.97m(答)

参考ページ

【測量士・測量士補】高さの基準、標高と楕円体高の関係とは?

-測量士補・測量士 過去問解答