こんにちは、今週は12月手前とはいえ、かなり暖かい日が続いていました。いかがお過ごしでしょうか。
先日、令和2年(2020)測量士補・測量士試験が実施されました。5月から延期され、コロナ第3波の中実施でした。伸ばした意味があったのか、少々疑問ですが、まぁいいでしょう。
まだ、問題はすべては見れてないのですが、今年は、
「難しかった。捻くれている。」
とTwitter上で話題になってました。
実際に、過去問では出題されていない用語や、少しひねった計算問題もあったようです。年々、国土地理院も時代の流れに合わせて、出題傾向を変化させているように感じます。
以下、本試験のチラ見(まだ全部見れてない)より、感じた試験傾向です。
1. GNSS、車載レーザ測量、UAV測量の知識の問題
最近になって作業規程入った項目より、出題されている傾向があります。車載レーザやUAVとかは、誤りの選択肢がまだわかりやすいので、ノリで解けるのでまだ問題にはなりません。
しかし、GNSSに関する知識は年々レベルが上がっています。今年出題されたセミ・ダイナミック補正の問題は、数年前までは測量士試験で出題されるくらいで、測量士補での出題はあまりなかった部分です。
それだけ、国土地理院もGNSS測量の知識を身に着けてほしいということだと思います。原理を理論することは難しいですが、どんなことをするのか、そしてなぜ行う必要があるのか、理解しておくことが大事だと思います。
2. 理解度を問う問題
今回、新しい選択肢として受験者の理解度を問う問題が出題された。特に、測量士補「NO.6」は、誤差に関する内容が理解できているか、という(言いようによっては、測量の中で最も基本的な)問題であり、過去には出題がなかった分野です。(測量士ではあった)
測量士を受ける人からすれば、ラッキー問題ではありますが、過去問の選択肢暗記のみで挑んだ人は、きつかったことが予想されます。
選択肢暗記勢「最小二乗法?なんだそりゃぁ?×じゃ!」
測量士受験者「最確値は最小二乗法?ハイハイ、平均値の考え方だよね。〇」
みたいな、感じ。あと「NO.25」とか、点高法の公式暗記だけじゃ解けないよう、少しひねっていたように感じます。
3. 今後の試験対策(測量士補の場合)
測量士の試験はまだ見れてないので、測量士補の今後の対策について簡単に。
上述の通り、測量士補のGNSS測量の知識問題が難化しつつあります。他に得点源になる箇所があり、この分野は最終の詰め込み分野という認識ですが、少し時間をかけて詰め込む必要が出てきそうです。
特に、近年では測量士で出題されていた分野が測量士補でも出題されることが多くなってきているように思います。そのため、測量士の選択問題も余裕があれば手を出してみるのもよいと思います。
以下のページで測量士・測量士補の分野別解説、ならびに過去問を作成しています。令和2年(2020)については、国土地理院より問題が公開されたのち、随時作成していく予定です。
<ページ全体>
測量士・測量士補コンテンツ
<試験概要・勉強法など>
【測量士補】試験突破のポイントを伝授:勉強の優先順位、ポイントを解説
【測量士補】試験1週間前!詰め込むべき知識をまとめてみた
皆様、参考にしていただければと思います。
今日はこの辺で、それでは。