測量士・測量士補 分野別解説

【測量士補】試験1週間前!詰め込むべき知識をまとめてみた

 こんにちは、「測量士・測量士補試験」1週間前になりました。過去問はおおよそ解き終わったでしょうか?もしかしたら、勉強がこれからの方もいるかもしれません。

 本日は、試験1週間前ということで、測量士補試験の詰め込む知識をまとめていきたいと思います。詳しい解説は、他のページを参照していただき、当ページは勉強項目の確認や暗記事項の確認に使っていただければと思います。

一通り完成。
記事には、細心の注意を払っていますが、過ちもある可能性があります。
自己責任でご利用ください。万が一ありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

1.法規(NO.1~NO.4)

  • 測量計画機関 → 国とか、公共団体。測量計画機関が、自ら測量作業機関になることができる。
  • 測量作業機関 → 測量業者。
  • 基本測量:国土地理院が行う測量。
  • 公共測量:国、公共団体が、費用を負担、または補助して実施する測量。
  • 測量標:測量計画機関の名称を記載。
  • 測量士:測量作業の計画をする。
  • 測量士補;測量作業を測量士の計画に従い、従事する。
  • 国土地理院の長:基本測量の管理、測量人材の管理。
  • 国土交通省:測量作業の管理。

<参考ページ>
【測量士、測量士補】 頻出法規についてまとめてみた。
【測量士・測量士補】 申請・許可の管轄機関(国土地理院、国土交通省)をまとめてみた。

  • 三角関数公式
    正弦定理:\(\frac{a}{\sin{A}}\)=\(\frac{b}{\sin{B}}\)=\(\frac{c}{\sin{C}}\)
    余弦定理;\(a^{2}=b^{2}+c^{2}-2bc\cos{A}\)
  • ラジアン:円弧の角度を円周長で表した単位。
    180°=3.14ラジアン
  • 60進法と10進法:時計の〇時〇分〇秒⇔〇時間 への変換方法を覚える

<参考ページ>
【測量士補・測量士】これだけは覚えておきたい。三角関数の公式集。
【測量士、測量士補】小学生でもわかるラジアンの解説
【測量士、測量士補】度数法の変換。10進法 ⇔ 60進法

  • ジオイド高=楕円体高ー標高
  • 準拠楕円体:GRS80、座標系:ITRF94

<参考ページ>
【測量士・測量士補】座標系の種類
【測量士・測量士補】高さの基準、標高と楕円体高の関係とは?

2.多角測量(NO.5~NO.8)

  • 3軸誤差:視準軸(c)、水平軸(H)、鉛直軸(V)
    鉛直軸誤差のみ、対回観測により消去できない。
  • 方向角=北方向(X軸)から右回り(時計回り)の角度
  • 多角測量の作業:
    平均計画図→平均図(承認を得る)→測量標設置→観測→点検

<参考ページ>
【測量士・測量士補】多角測量の原理①:新点を定める要素
【測量士・測量士補】多角測量の原理②:新点座標の計算

  • 衛星測位システムの衛星:GPS、QZSS、GLONASS
  • GPSの特徴:軌道ー円軌道
          周期-半日(約12時間)
          適用-全世界
  • QZSSの特徴:軌道-準天頂(8の字状)
           周期-1日(約1日)
           適用-アジア、オセアニア(日本を含む)
  • QZSSの役割:「GPS衛星の補完」および「GPS衛星の補強」
           GPS衛星と同等のものと扱うことができる。
  • 観測種類:干渉測位方式に属する
    ① スタティック法
    ア)観測時間:120分(*1)、または60分
    イ)使用衛星:GPS・QZSS -4衛星以上
           GLONASS含むー5衛星以上(*2)
    ② キネマティック、RTK法
    ア)観測時間:10秒以上(*3)
    イ)使用衛星:GPS・QZSS -5衛星以上
          GLONASS含むー6衛星以上(*2)
    *1. 10km以上の1,2級基準点測量に限る。2周波で行う。
    *2. GPS・QZSSおよびGLONASSを2衛星以上用いる。
  • 使用する高さ:楕円体高(標高ではないので注意)
  • PCV補正:電波入射角により、アンテナ受信位置が変化すること補正する。
         スティック、短縮スタティックで原則行う。
  • セミ・ダイナミック補正:地殻変動を考慮し、座標値を補正すること
  • 元期座標:固定点の成果表の座標値。
  • 今期座標:セミ・ダイナミック補正を行った値

<参考ページ>
準備中

3. 水準測量(NO.9~NO.12)

  • 高低差の計算:Δh = B.S.(後視)-F.S.(前視)
  • 路線の高低差:Δh = ΣB.S.-ΣF.S.
  • レベルの種類:自動レベルーコンペンセータで水平を補正
           電子レベルーバーコード標尺で目盛りを読み取る。
                 レベルと標尺でセット。
  • 水準測量の誤差消去:
     ① 零点誤差:レベルの据え付け回数を偶数回とする。
     ② 鉛直軸誤差:三極の特定の脚を、同一の標尺へ向ける(軽減のみ)
     ③ 視準軸誤差:B.S.とF.S.の距離を同じにする。
     ④ 屈折誤差:視準距離を短くする。地表付近を観測しない。
     ⑤ 両差:B.S.とF.S.の距離を同じにする。
  • 再測区間の判定:区間ごと、許容誤差を満たすか確認する。
            全区間の点検を忘れずに!!
            全区間でNGが出たら、最も誤差が大きい区間を再測。
  • 観測の重さ:観測距離に反比例。
  • 重み平均:\(l=\frac{\sum_{i=1}^{n}p_{i}l_{i}}{\sum_{i=1}^{n}p_{i}}\)

<参考ページ>
【測量士、測量士補】 重み平均、重みの求め方
【測量士補・測量士】水準測量の原理①-レベル、標尺を用いた高低計算
【測量士補・測量士】水準測量の原理②:路線の高低差を求める
【測量士・測量士補】水準測量の制限値(較差)をグラフで捉えてみた。
【測量士補・測量士】水準測量の誤差と消去法をまとめてみた

4. 地形測量(NO.13~NO.15)

  • 地形図作成時の地図上での距離計算
    縮尺、標高、斜距離、水平距離を理解する。三角形の相似の考えで解ける。
  • 観測角誤差による水平位置の誤差を計算する
    円弧=水平誤差として扱う。あとはラジアンの取り扱い方を覚える。
  • 細部測量:TS、GNSSを用いて、地形・地物を測定し、数値地形図データを作成する。観測は放射法(*1)により行う。
    *1.ネットワークRTKでは、間接観測または、単点観測法で行う。
  • 基準点にTS、GNSSを整地して観測するのが困難な場合、新たにTS点を設置することができる。
  • キネマティック、RTKのTS点設置は、2セット行い、1セット目を採用値、2セット目を点検値とする。
  • 車両レーザー測量

<参考ページ>
準備中

5. 写真測量(NO.17~NO.20)

  • 空中写真測量の作業工程
    ①標定点の設置
    ②対空標識の設置
    ③撮影
    ④同時調整/現地踏査
    ⑤数値図化
    ⑥正射変換
    ⑦補則編集
    ⑧数値地形図データ作成
  • 航空レーザ測量:レーザ測距装置、GNSS/IMU装置搭載
    DSM(Degital Surface Model):植生、構造物などを含む
    DEM(Degital Elevation Model):地表面のみ
    * レーザの反射で地形を図るので、雲の影響を受ける。
  • 中心投影画像:生写真。構造物が放射状に広がる。
  • オルソ画像:正射変換した画像
  • パスポイント:撮影方向の接続に利用。
           主点、主点基線に直角な両方に、計3か所以上に配置。
  • タイポイント:隣接するコース間の接続に利用。ジグザグに配置。
  • 写真測量計算問題:各要素の相似関係を理解する
             ①地表面からの高さ ∽ 画面距離
             ②地上画素寸法   ∽ 素子寸法

<参考ページ>
【測量士・測量士補】これだけでOK。写真測量の計算問題を解くための基礎知識。

6. 地図編集(NO.21~NO.24)

  • 地図読解の問題:
    ①まず、ものさしを忘れないように。
    ②三角点、図書館、市役所、博物館、警察署、消防署、学校、老人ホームなどの地図記号を覚える(直前でOK)
    ③軽度、緯度の計算はできるようにする。
  • 平面直角座標系:日本全国を19区画に分ける。
  • UTM図法:1/10000~1/50000の縮尺に利用
          横円筒図法のガウス・クリューゲル図法
  • 投影図法:正角、正距、正積。このうち角度と面積は同時に満たせない。
  • 正距方位図法:特定の1点からの任意の点までの距離と角度を正確に描く。
  • メルカトル図法:両極を除いた任意の地点における角度を正しく描く。
  • 編集描画の優先順位:基準点→自然有形→人工有形(道路→建物)→無形
  • 転位:三角点の転位はだめだが、水準点はOK
  • ラスタデータとベクタデータ:
  • GISデータ:ベクタに該当

<参考ページ>
準備中

7. 応用測量(NO.25~NO.28)

  • 単曲線の計算:IA=円弧の中心角
           TL=Rtanθ/2
  • 座標法:\(S= \frac{1}{2}\times\sum_{i=1}^{n}X_i(Y_{i+1}-Y_{i-1})\)
    公式を使えるのがベストだが、忘れてもあきらめず各座標から軸に
        対して垂線を引き、各々の図形の足し引きで面積を求める。
  • 点高法:公式を覚えるのではなく、各ブロックの面の高さがその面を構成す
        る点の高さ平均であることを理解しておく。
  • 路線測量手順:
     ① 路線選定、線形決定
     ② IP設置(必要があるとき)
     ③ 中心線測量、仮BM設置測量
     ④ 縦横断測量、用地幅杭設置測量
  • 用地測量:
     ① 転写連続図、構図を補正しない。
     ② 立ち合いが必要なのは、境界確認。
  • 河川測量:
     ① 距離標は200m間隔
     ② 水準基標は2級水準測量で設置
     ③ 定期縦断測量は、平地では3級、山地では4級水準測量
     ④ 定期横断測量は、水際杭を境に行う

<参考ページ>
【測量士・測量士補】単曲線の性質②-各要素の求め方
【測量士・測量士補】座標法公式の導き方・考え方
【測量士・測量士補】点高法の考え方

測量士・測量士補コンテンツに戻る

-測量士・測量士補 分野別解説