こんにちは、久しぶりのまじめな投稿になると思います。
さて、令和3年の測量士・測量士補の問題が公開されましたね。今年は一見解けそうだけど、ん?ってなるようなっ問題が多かったと思います。正確な知識が求められた年になったのではないでしょうか。
それぞれの問題について、解いてみた感想と(個人的)難易度、そして全体の総評を書いていきます。それぞれの解答は、明日以降ちまちま書いていきます。
1. 各問題、個人的難易度と解いた感想
以下に、問題ごとの個人的難易度と解いた感想を書いていきます。個人的難易度の評価は以下の通りです。
- A: 測量士補を合格するなら、必ず解けなきゃいけない問題。
- B: 2択位までは絞れるはず。少し勉強すれば確実に点になるかも。
- C: 測量士補レベルでは少し難しいかも。捨て問になりうる。
難易度の評価は、優しい・・・A<B<C・・・難しい
問題番号 | 難易度 | 個人的感想 |
1 | B | bの選択肢が難しい。一見正しく見えてしまい、惑わされる。 |
2 | C | 解答速報の解答が正なら、ほとんどの受験生はeを選択するのではないだろうか。 |
3 | A(B) | めんどくさいけど、いろいろこねくり回したりすれば解ける。 |
4 | A | 基本問題。過去問でしっかり学習 |
5 | A(B) | 改めて聞かれると、惑わされるかもしれない。 |
6 | B | 過去問でも出ているけど、拒否反応出た方はきつい。 |
7 | B(C) | 基本問題のようで、実は結構細かい。あまり意識して勉強しない誤差だと思う。 |
8 | A | 基礎問題。図を書いて考えましょう。 |
9 | B(C) | 2,3年前までは測量士の問題だったと思うけど、測量士補でも普通に聞かれてしまう時代になってしまった。 |
10 | B(C) | eがムズイ。1級水準測量の観測手順。 |
11 | B | 消去法で選べるが、なかなか出題のない選択肢であるため、自信を持って解答しずらい。 |
12 | A(B) | 過去問で複数回出ているため、確実に解けたい。 |
13 | A(B) | 同上。重さ平均の基礎問題。 |
14 | A(B) | 準則通り。dが明らかに誤りなので容易に2択になる。 |
15 | B | 微妙な穴埋め問題。 |
16 | A | 過去問同様。 |
17 | A | 比較的優しい写真測量の正誤問題。 |
18 | A | 基本的な計算問題。 |
19 | B | 解きたいけど、NO.18よりは難易度が高い計算問題。今回は図も掲載してくれないのが少しいじわる。 |
20 | A | 皆さん、空港周辺以外でUAV飛ばしてぶんぶんさせましょう(笑)。 |
21 | A | 博物館、三角点を覚えておけば、後は解ける。 |
22 | A | 基本問題。 |
23 | A(B) | 転位の順番を覚えておく。 |
24 | B | aは明らかに間違い。b,cで迷うかもしれない。 |
25 | A | 準則通り。 |
26 | A | 単曲線の基本問題。 |
27 | A | 座標法。基本問題 |
28 | A | 準則通り |
2. 総評
ざっと問題を評価した結果、A:12問、A(B):6問、B:6問、若干むずめのB(C)が3題、むずめC:1題となりました。Aの正答が8割、A(B)が6割、Bが4割程度、B(C)以下が2割程度だとすると、16問程度。今年は勉強した人でもしんどい問題が見られました。
合格率は、30%を下回る程度かなと思っています。NO.10付近まではここ数年で一番難しいと思います。
法規~基準点測量までの問題が近年難化をしている傾向が見えます。特にNO.9みたいな問題は数年前まで測量士の択一で出てたのをそのまま持ってきています。PCV補正、セミ・ダイナミック補正、電子基準点などのキーワードのへの対応がより一層重要となってきています。
一方、NO.12以降はオーソドックスな問題が出題されているなと思いました。これ以降を過去問で確実に勉強できた方が今回の測量士補試験は合格できるだろうなと感じました。
また、近年BIM/CIMへの動きがあるからか、UAV測量、レーザー測量などを1問くらい択一に混ぜるのがトレンドっぽいです。あまり原理に関する問題はでてないですが、準則記載の内容程度は把握しておくと吉かもしれません。
3. 参考ページ
【測量士補】試験突破のポイントを伝授:勉強の優先順位、ポイントを解説