
こんにちは、前回は「公図トレース①:公図の見方」を紹介しました。今回は、公図を「どうやって取り寄せるか、どこで申請するか」いくつか紹介していきたいと思います。
こんな疑問に答えます
- どこで公図を申請するの?
- どうやって公図を申請するの?
- 公図の申請にお金はかかるの?
1. 登記情報サービスより申請する
登記情報サービスは、ネット上で簡単に公図を申請できるサービスです。登録するだけで、誰でも簡単に、必要な公図を手に入れることができます。下記に登記情報サービスの内容をまとめてみます。

リンク:登記情報サービス
項目 | 内容 |
サービス概要 | 登記所が保有する登記情報をインターネットを使用してパソコンの画面上で確認できる有料サービス。 |
受付時間 |
平日 午前8時30分から午後9時まで ※ 令和4年10月1日より |
提供資料、利用料金 |
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申し込み方法、登録料 |
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留意点 |
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※ R4. 9.11現在の情報です。今後変更される可能性もあります。
申し込み方法、公図の申請方法などについては、「登記情報サービス」ホームページを参照してください。
2. 法務局へ申請する
法務局で公図を申請する方法もあります。こちらでは、「登記情報サービス」で申請できない公図も申請できるケースがあります。また、証明文、公印等を付与する必要がある場合は、法務局での申請が必要です。

リンク:登記・供託オンライン申請システム
項目 | 内容 |
申請方法 |
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受付時間 |
(1)窓口での申請 (2)オンラインでの申請 |
提供資料、利用料金 |
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留意点 |
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※ R4. 9.11現在の情報です。今後変更される可能性もあります。
法務局への申請も、オンラインで行うことができます。こちらの方が、申請料が安く、利用時間が長いため、積極的に活用するのが良いと思います。
3. 公図を申請する際の注意点
公図を申請する際の注意点を以下2点述べます。
(1)申請地番が中央に配置された公図が手に入る
申請地番が中央に配置された公図が手に入ります。下記の例では、1000-3を申請した際の公図を示しています。

公図転写連続図を作成する際、登記要約書は対象範囲の筆界分必要となります。しかし、公図に関しては、上図のように申請地番の東西100m程度(1/500の縮尺の時)が含まれています。効率的に公図トレース範囲を網羅するためには、公図と公図の重なりを意識し、飛ばし飛ばし地番を申請することが必要です。
公図1枚360円ほどかかりますので、1枚の公図の範囲を意識し、できるだけお金をかけずに必要範囲の公図を申請しましょう。
(2)請求できない地番がある
ほとんどの公図は、「登記情報サービス」で申請することはできます。しかし、中には閉鎖されて申請できない公図もあります。
その場合、2.の法務局への申請が必要となります。オンラインでの申請もでき、より安価で便利に申請ができるようになっています。
(3)登記情報サービスは公印等が付加されない
公印等が付加された公図が必要な場合は、2.法務局への申請が必要になります。
4. まとめ
ココがポイント
- 公図は、登記情報サービスで申請できる。
- 登記情報サービスで申請できない地番もある。
- 公図の申請は有料(一筆につき400円程度)
- 申請した地番が中心となった公図が手に入る。対象範囲を効率よく網羅するには、公図の重なりを意識して申請することが重要。