CADオペレーター

【CADオペレータ】公図トレース②:公図の入手方法

 こんにちは、前回は「公図トレース①:公図の見方」を紹介しました。今回は、公図を「どうやって取り寄せるか、どこで申請するか」いくつか紹介していきたいと思います。

こんな疑問に答えます

  • どこで公図を申請するの?

  • どうやって公図を申請するの?

  • 公図の申請にお金はかかるの?

[toc]

1. 登記情報サービスより申請する

 登記情報サービスは、ネット上で簡単に公図を申請できるサービスです。登録するだけで、誰でも簡単に、必要な公図を手に入れることができます。下記に登記情報サービスの内容をまとめてみます。

登記情報サービス トップページ

リンク:登記情報サービス

項目 内容
サービス概要 登記所が保有する登記情報をインターネットを使用してパソコンの画面上で確認できる有料サービス
受付時間

平日 午前8時30分から午後9時まで

※ 令和4年10月1日より
【平日】午前8時30分から午後11時まで
【休日】午前8時30分から午後6時まで
ただし、地図及び図面が記録されたファイル情報の利用時間は変更なし。

提供資料、利用料金
  • 不動産登記情報(全部事項):332円
  • 不動産登記情報(所有者事項):142円
  • 地図情報(公図):362円
  • 図面情報(地積測量図など):362円
  • 動産譲渡登記事項概要ファイル情報及び
    債権譲渡登記事項概要ファイル情報: 142円
申し込み方法、登録料
  • 一時利用
  • 個人利用:300円
  • 法人利用:740円
  • 公共機関利用:560円
留意点
  • 登記情報が、PDFで即時に手に入る。
  • 「閲覧」と同等のサービスであり,登記事項証明書とは異なり,証明文や公印等は付加されない。
  • 一時利用の場合、クレジットカードでのみ決済可能
  • 閲覧できない登記簿がある。
  • 申請地番が中央に配置された公図が手に入る

 ※ R4. 9.11現在の情報です。今後変更される可能性もあります。

 申し込み方法、公図の申請方法などについては、「登記情報サービス」ホームページを参照してください。

2. 法務局へ申請する

 法務局で公図を申請する方法もあります。こちらでは、「登記情報サービス」で申請できない公図も申請できるケースがあります。また、証明文、公印等を付与する必要がある場合は、法務局での申請が必要です。

登記・供託オンライン請求システム トップページ

リンク:登記・供託オンライン申請システム

項目 内容
申請方法
受付時間

(1)窓口での申請
【平日】午前8時30分から午後5時15分

(2)オンラインでの申請
【平日】午前8時30分から午後9時

提供資料、利用料金
  • 登記事項証明書(謄抄本)
    600円(窓口)
    500円(オンライン送付)
    480円(オンライン窓口)

  • 登記事項要約書の交付・登記簿等の閲覧 450円
  • 地図等情報(公図)
    450円(窓口、オンライン送付)
    430円(オンライン窓口)
留意点

 ※ R4. 9.11現在の情報です。今後変更される可能性もあります。

 法務局への申請も、オンラインで行うことができます。こちらの方が、申請料が安く、利用時間が長いため、積極的に活用するのが良いと思います。

3. 公図を申請する際の注意点

 公図を申請する際の注意点を以下2点述べます。

(1)申請地番が中央に配置された公図が手に入る

 申請地番が中央に配置された公図が手に入ります。下記の例では、1000-3を申請した際の公図を示しています。

 公図転写連続図を作成する際、登記要約書は対象範囲の筆界分必要となります。しかし、公図に関しては、上図のように申請地番の東西100m程度(1/500の縮尺の時)が含まれています。効率的に公図トレース範囲を網羅するためには、公図と公図の重なりを意識し、飛ばし飛ばし地番を申請することが必要です。

 公図1枚360円ほどかかりますので、1枚の公図の範囲を意識し、できるだけお金をかけずに必要範囲の公図を申請しましょう。

(2)請求できない地番がある

 ほとんどの公図は、「登記情報サービス」で申請することはできます。しかし、中には閉鎖されて申請できない公図もあります。

 その場合、2.の法務局への申請が必要となります。オンラインでの申請もでき、より安価で便利に申請ができるようになっています。

(3)登記情報サービスは公印等が付加されない

 公印等が付加された公図が必要な場合は、2.法務局への申請が必要になります。

4. まとめ

ココがポイント

  • 公図は、登記情報サービスで申請できる。
  • 登記情報サービスで申請できない地番もある。
  • 公図の申請は有料(一筆につき400円程度)
  • 申請した地番が中心となった公図が手に入る。対象範囲を効率よく網羅するには、公図の重なりを意識して申請することが重要。

 

CADオペレータページに戻る

-CADオペレーター