こんにちは、秋めく3連休いかがお過ごしでしょうか。ちょうどお月見にもいい季節です。
さて、本日は令和3年(2021)測量士試験記述式(午後)の総評・感想を書いていきます。
私が受験の際、2.基準点測量、5.路線測量を選択したため、この二つの総評のみとなります。ご了承ください。
1. 各問題、個人的難易度と解いた感想
以下に、問題ごとの個人的難易度と解いた感想を書いていきます。個人的難易度の評価は以下の通りです。
- A: 測量士を合格するなら、必ず解けなきゃいけない問題。
- B: 少し勉強すれば確実に点になるかも。
- C: 測量士レベルでは少し難しいかも。捨て問になりうる。
難易度の評価は、優しい・・・A<B<C・・・難しい
大問 | 問題 | 難易度 | 個人的感想 |
1 | A | A | 基本問題。空欄イはあまり勉強しない内容かもしれない。 |
B-1 | A(B) | aだけひっかけ。検査体制に妥当性が認められる場合は、自社で検査してOK | |
B-2 | A | 基本問題。 | |
B-3 | A(B) | 第12条を勉強していれば答えられる問題。 | |
B-4 | B | 実務経験がある人は答えやすい。勉強しようと思って暗記する問題ではない。 | |
B-5 | A(B) | 流行りの問題で受験生をかく乱させてきているが、ある程度あてはまっていれば正解できると思う。 | |
C-1 | B | 分かる空欄は答えられるが、埋められない空欄は相当難しい。 | |
C-2 | B | 7個くらいまでしぼることはできるが、完答は難しい。 | |
C-3 | A | いつもの問題 | |
C-4 | A | これもいつもの問題。 | |
D-1 | A(B) | 第5条は頻出問題だが、こうやって穴埋めで出されると意外と答えずらい。 | |
D-2 | A(B) | 過去問をしっかり解いた人なら答えられる問題。 | |
D-3 | A(B) | 択一式でJPGISの勉強をしっかりした人は答えられる。 | |
D-4 | A(B) | 実務で必ずやっている内容。確実にこたえたい。 | |
2 | A-1 | A | 選択欄から選ぶ問題なので易しい。 |
A-2 | A(B) | 基本的な対応を答える問題。 | |
A-3 | A(B) | 過去問と同等の問題。準則の内容を答えればよい。 | |
B-1 | A | 基本問題。既知点間距離と新点間距離を答えればよい。 | |
B-2 | A(B) | 勉強した人なら答えられる問題。合わせてGNSSの点検路線も勉強しておく。 | |
B-3 | A | 基本問題。暗記必須事項である。 | |
C-1 | B(C) | 過去問でも出ている問題であるが、毎回条件が違うので理解して計画を立てる必要がある。セッションの共有点に注意する。 | |
C-2 | A(B) | GNSSの点検路線は毎年出題されるので、確実に答えられるようにする。 | |
C-3 | A | 超頻出問題。確実に解答したい。 | |
C-4 | A(B) | 計算機たたきまくる問題。過去に何度も出ているので確実にものにしたい。 | |
D-1 | B(C) | 過去にあまり出題がない問題。択一式でも出題が少ないため、勉強している人が少ないかも。 | |
D-2 | A(B) | 計算するだけの問題。 | |
D-3 | A(B) | 前年の水準の平均計算を易しくした問題。 | |
5 | A-1 | A | 作業に関する基本的な穴埋め。 |
A-2 | B | あまり問われたことのない問題。答えを見れば当たり前のことでも、なかなか試験中には答えずらい。 | |
A-3 | B | 近年出題がない問題だが、そこまで複雑ではない。計算機を使えば問題なく解答できる。 | |
B-1 | A | クロソイドの基本問題 | |
B-2 | B | 道路設計に携わっている人だと答えやすい。 | |
B-3 | A(B) | クロソイド基本式から考えていけば答えを導くことができる。 | |
C-1 | B | 縮尺を答えさせるのがいやらしい。 | |
C-2 | A | 用地測量の作業に関する易しい穴埋め。 | |
C-3 | A(B) | 基本作業の正誤問題。択一試験対策で勉強できていれば答えられる。 | |
D-1 | A | 基本的な穴埋め問題。イだけ少し難しい。 | |
D-2 | A(B) | 過去にも出題あり。確実に得点にしたい。 | |
D-3 | B | 過去問でも出題された問題。同手順で解く | |
D-4 | B | 同上 |
2. 総評
必須問題1は、例年に比べて毛色を変えてくるような出題形式でした。例えばCでは、いつもは公共測量の手続きを穴埋めさせる問題なのに対し、今回は会話形式にしたりと、国土地理院側の工夫が見て取れました。また、令和2年の改正について聞いてくる問題は、ある程度は絞れても完答するのは難しかったのではないかと思います。
しかし、他の問題については例年通り、もしくはほぼ焼き回しなので今年はかなり点数がとりやすかった年に感じました。午前も易化の傾向が見られましたので、今年受験した方々はラッキーだったと思います。(たいてい易化して合格率が上がりすぎた次の年は、めちゃくちゃ難しくなるので注意です。)
対策は基本的には過去問をしっかりやるということに尽きます。記述式は問題に知識がまとまっているので、いきなり何も見ずに解く勉強ではなく(これをやるとたいてい心が折れる)、過去問を使いながら知識を整理していく勉強法がお勧めです。私の場合は大体1カ月半くらいの勉強時間で足りました。下記のページも参考にしてみてください。
3.参考ページ
【測量士】試験突破のポイントを伝授:マーク試験は満点を狙おう。
【測量士 合格体験記】合格までのプロセスを振り返ってみる。
【測量士補】令和3年(2021)試験の感想・総評
【測量士】令和3年(2021)総評・感想 ①択一式問題