【測量士 合格体験記】合格までのプロセスを振り返ってみる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本日は、私の測量士の合格体験記を書いていきます。測量士補に比べ、難易度は高く、参考書も少ないため、勉強の仕方が分からない人も多いと思います。そのような方々が、これから測量士を目指す上で参考にしていただければ幸いです。

1. 受験のきっかけ:GNSS測量を勉強したかった。

 私は以前、測量士補に合格し、正式に測量の担当技術者となることができるようになりました。しかし、測量の仕事はあまり担当しておらず、たまに出る測量設計業務で簡単な路線測量を手伝う程度しか、業務に携わっていませんでした。

 その中で、GNSSを用いた基準点測量を行い、それに関する資料を整える作業をしたのですが、「これが全く何やってるのかわからなかった」

 この測量業界で、GNSS測量の原理、点検方法、精度管理などをわかっている人間が、はたして何名いるのか…?下手すると、地方の測量業者で分かっている人間はほとんどいないんじゃないか?というレベルで難解な資料作成だったのを今でも覚えています。

 しかし今後の測量は、GNSS測量が主流となり、より効率的に作業を進めていく必要があります。そのため、今後のためにGNSS測量、そのほか測量の精度管理の勉強しておきたいと思い、測量士補から測量士を目指すようになりました。

2. 勉強過程

(1)過去問を1年分解いてみる(3月上旬)

 例の如く、とりあえず勉強を始める前に1年分の過去問を解いてみました(択一式だけ)。結果は、9/28点。最初はこんなもんです。

 測量士補を受けた時の知識も完全に抜けていたので、また一から勉強する必要があると感じました。その一方で、三角関数、統計学の知識で解ける問題も一定数出題されており、数学でカバーできる範囲も広がっていると感じました。

(2)テキストを読みながら、過去問を復習する(3月上旬から4月下旬)

 測量士試験といっても、基本的には測量士補のときと、試験対策方法は同じです。択一式の問題を復習しつつ、テキストを読み進めていく勉強を行いました。勉強方法は下記をご覧ください。

【測量士・測量士補】試験対策:マークシートに効果絶大な勉強方法

 測量士補と違って、測量士のテキストは本屋さんにほとんど置いていません。日本測量協会より出ている「測量士・測量士補国家試験受験テキスト」が唯一の受験テキストです。受験する方は必須になります。

 全900ページ程度にわたる電話帳みたいな受験テキストなので、非常に読むのが大変です。正攻法の勉強はやはりテキストを使っての勉強になりますが、ネットにもいくつか対策サイトが見られます(当サイトも今はページ数は少ないですが、その一つとしてページを増やしていく予定です。)これらのサイトも参照しながら勉強を進めていくのが良いと思います。

(3)記述式の勉強を始める(4月下旬~5月中旬)

 測量士補とは違い、測量士試験には午後の記述式試験があります。幾分か点数を取れないと合格することはできません。(ただし、ほぼ択一式の出来で合否は決まる)

 択一式の勉強方法だと記述式は、答えが全く分からない、書けないので、勉強が進んでいきません。そのため、記述式の問題は基本的に、問題を利用しつつ知識、解法をまとめていく勉強の方法をとりました。

 上の写真は実際に記述式を対策した時のノートです。問題自体はただの穴埋め問題ですが、勉強するページには公共測量のフローが分かるように、問題文の図をまねて書き、まとめノート作るイメージで問題を解いていきました。

 上記のような勉強をすることで、おおよそ5~6割程度は記述式を解くことができるようになります。

(4)択一式、記述式ともに過去問4年分作成(5月中旬)

 記述式は、2.基準点測量、5.応用測量を選択しました。これに加え、必須問題、択一式の過去問を4年分解き、ノートを作成しました。

 択一式ノート×3、記述式ノート×4、計7冊作成となりました。測量士補のときは、2冊だったのでその3倍ですね。大体勉強量も3倍くらいだと思います。

 これくらいやると、択一式では22~24点程度、記述式では5~6割程度とることができるようになります。少し大変ですが、合格したいのであればこれくらいはやる必要がある試験難易度だと思います。

(5)試験前日、結婚式に参加する。

 試験は例年5月であるので、こういうイベントが多いんです。測量士補のときもオール案件が発生し、徹夜で試験に乗り込む始末でした。ただ、測量士は午前中より試験があるので、さすがにオールはせず、しっかりと睡眠はとりました。前日の睡眠は非常に重要です。

(6)試験直前、ノートを用いて最後の追い込みをする。

 測量士補試験の時と同じように、試験直前にノートを使って最後の追い込みをします。過去4年分の試験問題を30~1時間程度で頭の中に叩き込みます。

 やはり自分で作った解答だと記憶に残りやすいです。自分で理解しながら解答書いているので、その時の記憶があるからでしょうね。さて、最後の追い込みが終わり、試験本番です。

3. 試験本番

(1)午前の部 択一式

 例年に比べて、優しめの試験でした。2択まで絞り、勘で答えた問題が3問程度あったがすべて正答していました。完璧な午前試験だったため、「今年合格できなければいつ合格するんだ」というレベルで午後の試験に気合が入りました。

(2)午後の部 記述式

 択一式が簡単だったためか、記述式が難しい…というよりは、量で殺しに来た感じでした。問題は解けるのに時間かかる。量が多い、終わらない。みたいな感じでした。

 テストが終わった後、うなだれる人もいました。午前中の出来が良かったあまりショックがでかかったのでしょう。私自身も5.応用測量の問題が終わらず、少し不安要素を残す結果となりました。

4. 試験結果

 測量士補とは異なり、測量士の解答速報を挙げているサイトはありません。なので、結果が来るまでドキドキでしたが、択一試験の出来の良さからかなり期待を持つことができました。試験結果は以下の通りでした。

  • 試験結果:合格
  • 択一式試験:28/28点
  • 記述式試験(推測):必須問題:7割、基準点測量:5割、応用測量:3割

 この経験から、測量士試験は択一式試験でほとんど決まると考えています。下記の記事にその理論を詳しく、記載しています。ご参照ください。

【測量士】試験突破のポイントを伝授:マーク試験は満点を狙おう。

5. まとめ

  • 測量経験:路線測量をかじる程度
  • 勉強期間:約3カ月(3月~5月)
  • 勉強方法:過去問ノートづくり(ノート7冊作成)
  • 使用テキスト:日本測量協会 測量士・測量士補国家試験受験テキスト
  • 試験結果:合格(択一28/28、記述必須:7割、選択①:5割、選択②:3割)
  • 試験のポイント①:最後の1時間で、過去問を詰め込む準備をする。
  • 試験のポイント②:択一式で満点を目指す勉強をする。

測量士・測量士補コンテンツに戻る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*