こんにちは、管理人です。測量士補試験が公開されたということで、今年も恒例の総評と感想を書いていこうと思います。
1. 各問題、個人的難易度と解いた感想
以下に、問題ごとの個人的難易度と解いた感想を書いていきます。個人的難易度の評価は以下の通りです。
- A: 測量士補を合格するなら、必ず解けなきゃいけない問題。
- B: 2択位までは絞れるはず。少し勉強すれば確実に点になるかも。
- C: 測量士補レベルでは少し難しいかも。捨て問になりうる。
難易度の評価は、優しい・・・A<B<C・・・難しい
問題番号 | 難易度 | 個人的感想 |
1 | A | 超基本問題。容易に解答可能。 |
2 | A | eの選択肢が明らかのため、あとは消去法で答えが出る。 |
3 | B | 標準偏差を知っていれば答えられる。 |
4 | A(B) | 基本問題。過去問でしっかり学習 |
5 | B | 測量士は路線計画させられるので必須の知識だが、測量士補にとっては選択肢1が少し厳しいか…消去法で答える。 |
6 | A(B) | ウがわからなくても、他の穴埋めより答えは明らか。 |
7 | B(C) | しっかり勉強した人だけが解ける問題。 |
8 | B | ア、エ、ウより答えは出る。イ、ウはわからなくてもしょうがない。 |
9 | A | いつもの問題。得点源にする。 |
10 | A(B) | 往路と復路の出発点という点に注意。 |
11 | A | オは測量士でよく出てくるが、今回は全く解答に関係しない。 |
12 | A(B) | いつもの重さ平均の問題。そろそろ難しい奴が出るか? |
13 | A(B) | 同上。レベル点検の問題。 |
14 | A(B) | 仮にイ、ウがあいまいだったとしても、オで絵を描けば解ける。 |
15 | B(C) | 過去問でもこの手の問題はあったが、わからず飛ばした人が多いと思う。 |
16 | A(B) | 間違い選択肢が過激すぎる。 |
17 | B | 新問題ではあるが、つまるところ2択である。 |
18 | B | 2は騙されやすいかなぁ。誤りの選択肢の作り方っぽい。 |
19 | A | 教科書問題。しっかり覚えましょう。 |
20 | A | dがわからなくても、eが明らかにあってるので答えは出せる。 |
21 | A | 今年は保健所でした。 |
22 | A(B) | 「すべて」は基本的には誤り。 |
23 | A(B) | 転位の順番を覚えておく。河川がゆがんでしまう。 |
24 | B | よく読めば答えられるけど、自信をもっては難しい。 |
25 | A(B) | いつも通りの計算問題。 |
26 | A | 準則を理解していれば簡単。 |
27 | A(B) | 座標法。過去問に類題あり。 |
28 | A | 準則通り |
2. 総評
ざっと問題を評価した結果、A:9問、A(B):11問、B:6問、若干むずめのB(C)が2題となりました。Aの正答が8割、A(B)が6割、Bが4割程度、B(C)以下が2割程度だとすると、16~17問程度。A~A(B)の問題を確実に取れていれば、合格はできる難易度だったと思います。
合格率は、30%後半ぐらいと予想。去年よりは、問題の質は下がってないけれども、答えが分かりやすいものが多かったと思います。
やはり、法規~基準点測量までの問題が近年難化をしている傾向が見えます。昨年度書いたように、GNSS測量主流の時代に対応できるようPCV補正、セミ・ダイナミック補正、電子基準点などのキーワードが一層重要になってきていると思います。
また、誤差の問題がちらほら出てきたなと感じています。測量士の方でもその傾向がみられるため、「測量をするからには『誤差』についてわかっていてもらいたい」という国土地理院からのメッセージだと私は思っています。
今年は、選択肢が難しくても、答えは容易に出せる問題が多かったように思います。来年以降、今年関与しなかった難しい論点が、正解を導くために必要になる可能性があります。これから受ける方は、今年のすべての選択肢の内容、ならびにその周辺知識も勉強する必要があると思います。
3. 参考ページ
①勉強方法
【測量士補】試験突破のポイントを伝授:勉強の優先順位、ポイントを解説