【測量士補　過去問解答】令和5年（2023）No.6

　公共測量における多角測量による標準的な作業工程を示したものである。図中のア～オの語句の組み合わせを埋めよ。

　作業計画　→　ア　→　イ　→　観測　→　ウ　→　エ　→　オ　→　成果等の整理

［語群：選点、測量標の設置、点検計算、品質評価、平均計算］

　各作業内容、作成する資料とともに解答を示します。

作成書類	作業内容
作業計画書	作業期間、人員、使用機器を踏まえ、作業工程を記載する。
平均計画図	地図上で決定した新点の概略位置、既知点の位置等を記載する。

作成書類	作業内容
基準点現況調査報告書	作業期間、人員、使用機器を踏まえ、作業工程を記載する。
選点図	地図上で決定した新点の概略位置、既知点の位置等を記載する。
平均図	網の形状および新点の配置が適切であることを確認する。測量標の設置前に、測量計画機関に提出し、承認を得る。
建標承諾書	永久標識を設置する際、土地の管理者に承諾を得る。

作成書類	作業内容
測量標設置位置通知書	永久標識を設置した際、所在、地目、測量標の種類及び設置年月日を通知する
点の記	今後設置した基準点が利用できるように、基準点の位置、地目、座標値、付近の状況を表した図などを記載する。

作成書類	作業内容
観測図	TS観測の方向、距離などを図示、GNSS観測では観測セッションなどを記載する。
観測手簿、観測記簿	TS、GNSSの測定値を記入する。計算作業に用いる数値をとりまとめる。

※　点検計算は、観測終了後に実施する。点検計算の結果、許容範囲を超えた場合は、再測を行う。
　　この作業は、観測内にいわゆる系統誤差、過失が生じていないか判定する工程である。

作成書類	作業内容
点検計算簿	点検計算を実施し、その計算をまとめる。

※　平均計算は、点検計算で許容範囲内の観測結果を用いて行う。
　　この作業は、観測内のいわゆる偶然誤差を最小にする工程である。

作成書類	作業内容
平均計算簿	平均計算を実施し、その計算をまとめる。
精度管理表	平均計算の結果を取りまとめ、観測値の良否と精度の確認をする。

作成書類	作業内容
品質評価表	製品仕様書が規定するデータ品質の評価方法及び並びに評価結果を記載する。