測量士・測量士補

【測量士補】令和5年(2023)試験総評・感想「試験難化、ここ数年で最も難しい年」

 こんにちは、管理人です。今年の測量士補試験お疲れさまでした。恒例の総評と感想を書いていこうと思います。

1. 各問題、個人的難易度と解いた感想

以下に、問題ごとの個人的難易度と解いた感想を書いていきます。個人的難易度の評価は以下の通りです。

  • A: 測量士補を合格するなら、必ず解けなきゃいけない問題。
  • B: 2択位までは絞れるはず。少し勉強すれば確実に点になるかも。
  • C: 測量士補レベルでは少し難しいかも。捨て問になりうる。

難易度の評価は、優しい・・・A<B<C・・・難しい

問題番号 難易度 個人的感想
1 B(C) 測量士レベルの法規問題。c.の選択肢は初出しか?消去法で答える。
2 B 誤りの選択肢がわかりずらいか?消去法で答えが出る。
3 B "最確値"の標準偏差を聞かれているので注意が必要。
4 A 基本問題。過去問でしっかり学習
5 A(B) 対回の回数の理解が必要。
6 A(B) 点検計算をやってから平均計算をする。作業順序の理解が必要。
7 A(B) 過去問で類題を学習。
8 B(C) 2択で悩んで間違えるパターン。しっかり学習する必要がある。
9 A いつもの問題。得点源にする。
10 B(C) 正標高補正計算は測量士補では勉強してないだろ…。
11 A いつもの水準測量の誤差問題。
12 B(C) 初出問題。三角比、三平方等で出そうだが、電卓ないのでごり押すしかない。
13 B 全体点検とその時の対応をきちんと勉強した人はできる問題。
14 A(B) できなきゃダメな問題。計算ミスに注意。
15 B(C) 過去問でもこの手の問題はあったが、わからず飛ばした人が多いと思う。
16 B(C) 地上レーザの準則を読んでないと答えるのは難しい。
17 A いつもの計算問題。確実に点数に変えたい。
18 B(C) cを知っていれば、答えは出せるようになる。実務経験があれば答えやすい。
19 C ほとんどの受験生が勘で答えた問題だと思う。
20 A(B) 過去問でも類題があったため、解ける人は多いと思う。
21 B 今年は税務署、裁判所、自然災害伝承碑。緯度経度の計算も注意する
22 A(B) 緯度差6°の記述を見逃さなければ解けるはず。
23 B ぱっと見全部正しく見える。ただ誤りにできそうな項目がa.しかない。
24 A 癒し問題。
25 A いつも通りの問題。算数の問題。
26 A(B) 準則通り。テキスト等をしっかり勉強すればとれる。
27 A(B) 座標法。過去問に類題あり。
28 A 準則通り

2. 総評

 ざっと問題を評価した結果、A:7問、A(B):8問、B:5問、若干むずめのB(C)が7題、むずめC:1題となりました。Aの正答が8割、A(B)が6割、Bが4割程度、B(C)以下が2割程度だとすると、14~15問程度。今回は非常に難しく、B以上の問題もある程度得点しないと合格できない難易度となっていました。

 合格率は、20%ぐらいと予想。ここ最近で一番難しい試験だと感じました。

 今回の試験を難しくしている要因は、UAV測量と地上レーザ測量です。昨今のi-constructionの動きもあってか、以前のマニュアルに載っていた内容が多く出題されています。この手の問題は、理屈を勉強するのが難しく、過去問でも出題が少なかったため、かなり対策が難しいと思います。対策は、できるだけ新しく改定した参考書をまとめるくらいでしょうか…2択まで絞れれば御の字だと思います。

 また、以前では測量士でよく出題された問題が、測量士補で出題されるようになっています。例えば、問8、問10でしょうか。上記のUAV、地上レーザも測量士ではちらほら出題が見られた分野です。余裕があれば、測量士の過去問(平成から令和にかけてくらい)を解いてみるのも、対策としてよいかもしれません。

 問題前半部が難しくなっている一方、No.21以降の問題が得点源となっています。ここから後ろは全問、もしくは1ミスくらいにに抑えないとなかなか合格は難しいと思います。確実に点数が取れるよう理解して勉強するようにしましょう。

3. 参考ページ

①勉強方法

【測量士補】試験突破のポイントを伝授:勉強の優先順位、ポイントを解説

②参考書等に関する記事

【測量士・測量士補】サイト運営者が使うおすすめ参考書を紹介・レビュー

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