測量士補・測量士 過去問解答

【測量士 過去問解答】令和4年(2022)No.12

 次のa~dの文は,公共測量における 1 級水準測量の観測について述べたものである。ア ~ エ を埋めよ。

解答・解説

a.レベルと標尺との距離は,最大 ア 50m を標準とした。

b.標尺目盛の読定単位は イ  0.1mm  を標準とした。

項目/区分 1級水準測量 2級水準測量 3級水準測量 4級水準測量 簡易水準測量
視準距離 最大50m 最大60m 最大70m 最大70m 最大80m
読定単位 0.1mm 1mm 1mm 1mm 1mm

c.三脚の沈下による誤差を小さくするため, ウ 後視→前視→前視→後視 の順に標尺を読み取った。

<三脚沈下誤差の軽減>
一定の割合で三脚が沈下していると想定するとき、上記の順番で視準することで誤差を相殺できる。

(例)-0.1mm/秒で沈下しているとき、5秒ごとに各測点を視準する場合

観測時間 視準 B.S F.S 高低差
0秒 a    
5秒   b-0.5(mm) a-(b-0.5)
(a-b)+0.5
10秒   b-1.0(mm)  
15秒 a-1.5(mm)   (a-1.5)-(b-1.0)
(a-b)-0.5
合計   2a-1.5 2b-1.5 2(a-b)/2
(a-b)

 沈下の中、後視→前視を観測すると、高低差が0.5㎜高く測定される。この誤差を2回目の視準で前視→後視で観測し、1回目と2回目の高低差を平均することで相殺できる。(この説明は、管理人の考えであり、準則や参考書に説明ないので、取り扱いは注意すること)

d.地表面付近での光路の屈折により生じる誤差を小さくするため,傾斜地において視準距離を短くし,標尺 エ 下方 での視準を避けた。

<屈折誤差(レフラクション誤差)>

 地表近くでは、大気密度が高いため、光が上方に屈折する。よって、1級水準測量では、標尺の下方20cm以下は読定しない。

R4年度 測量士 過去問解答

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No.17No.18No.19No.20No.21No.22No.23No.24
No.25No.26No.27No.28択一総評 記述総評  
2-B-12-C-22-D5-B5-C-25-D-4

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