10年前に水平に整地した図の土地ABCDにおいて,先日,水準測量を行ったところ,地盤が不等沈下していたことが判明した。観測点の位置関係及び沈下量は,図及び表に示すとおりである。盛土により,整地された元の地盤高に戻すには,どれだけの土量が必要か。

観測点 | 沈下量(m) |
A | 0.3 |
B | 0.2 |
C | 0.3 |
D | 0.2 |
E | 0.1 |
解答
試験では体積を求める式を与えられているが、年によっては自分で立式する必要がある。ここでは、式が与えられないときのために、与えられた式を分解し、順序だてて解いていくこととする。
① 点高法により、各区画の沈下量をそれぞれ求める。
各区画をA~Dとする。まず、各区画の沈下量を点高法により求める。

各区間の沈下量は、区間を構成する点の沈下量の平均値となる。よって、
Aの沈下量=1/3×(0.3+0.2+0.1)=0.2
Bの沈下量=1/3×(0.3+0.2+0.1)=0.2
Cの沈下量=1/3×(0.3+0.2+0.1)=0.2
Dの沈下量=1/3×(0.3+0.2+0.1)=0.2
② 各区画の沈下量から必要な土量を求める
すべて平均沈下量が0.2なので、A~Dの面を一つの面と考え、必要な土量体積を求める。
必要な土量V=1/2×(40×40)×0.2=160㎥(答)
過去問類題
【測量士補 過去問解答】 平成30年(2018) No.25
参考ページ
リンク
R2年度 測量士補 過去問解答
No.1 | No.2 | No.3-ab,c | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 |
No.9 | No.10 | No.11 | No.12 | No.13 | No.14 | No.15 | No.16 |
No.17 | No.18 | No.19 | No.20 | No.21 | No.22 | No.23 | No.24 |
No.25 | No.26 | No.27 | No.28 | 試験総評 |