次に示す①~④について、それぞれの測量の作業内容を( )を指定する字数以内でそれぞれ示せ。
① 中心線測量(35字)
② 仮BM設置測量(35字)
③ 縦断測量(30字)
④ 詳細測量(60字)
解答・解説
準則通り答えれば、正解する問題です。解説する点は特別ないですが、ここでは、このような一連の作業内容を覚える(理解する)際の勉強方法を以下に示します。
- 一連作業を通しで理解する。その際、キーワードには注意する。
- 図などを用いてイメージをつけておく。
- 丸暗記は絶対ダメ。
路線測量の作業工程
① 中心線測量
主要点と中心点を現地に設置し、線形地形図データファイルを作成する作業。(35字)

- 主要点(役杭)は、4級以上の基準点に基づき、放射法等により設置する。
- 中心点は、4級以上の基準点、IPおよび主要点に基づき、放射法等により設置する。
- 点検測量は、隣接する中心点等の点間距離を測定し、座標差より計算した距離と比較する。
- 実施設計では、20mピッチで中心点を設置する。
② 仮BM設置測量
縦断測量および横断測量に必要な水準点を設置し、標高を定める作業。(32字)

- 平地においては3級水準測量、山地においては4級水準測量を行う。
- 仮BMの設置間隔は、標準0.5km。
- 試験では問われないが、任意座標等で高さがない場合、一つの仮BM点の標高を仮に与え(上記の例では仮BM1をH=230.000mとしている)、そのほかの仮BMの高さを水準測量で定める。
③ 縦断測量
中心杭等の高さを求め、縦断図データファイルを作成すること。(29字)

- 平地では4級水準測量、山地では簡易水準測量で行う。
- 仮BM~別の仮BMに結合する。
- 上記のように平面図の下に配置し、中心杭での現況高さ(計画高さ)を把握する資料として用いる。そのため、水平縮尺(H)は平面図と同一とする。また、高低差がわかるよう縦縮尺(V)をHの5~10倍を標準とする。
④ 横断測量
中心杭等を基準にして地形の変化点等の距離および地盤高を定め、横断面図データファイルを作成する。

- 中心線の接線に対して、直角方向の地形を測る
- 測点間、役杭間の地形は、測量をしていないため比例計算等で推定する。
- 地形が変化しているポイントでは、比例計算等により地形が推定できない可能性があるため、適宜地形変化点の横断形状を測定する必要がある。
⑤ 詳細測量
主要構造物の設計に必要な詳細平面図(地図情報レベル250)とそれに対応した縦断面図、横断面図データファイルを作成する。(59字)
- 現地測量(地図情報レベル250)を行い、それに対応した上記の③④を行う。
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R2年度 測量士 過去問解答
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